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2013年03月20日

『キケン/有川浩』は大学生活の宝石箱

書名 キケン
著者 有川浩
出版社 新潮社
発売日 2010-01-21
感想一言 かけがえのない青春の1ページに思い馳せる

有川浩さんといえば、阪急電車や図書館戦争シリーズで有名ですが、私のいちおしはこれ、「キケン」です。
大学生のサークル活動を中心にすえて書いた、青春活劇といったところでしょうか。

機械研究部の通称「キケン」。爆弾作りが趣味の部長がやらかすハチャメチャがともなって、キケンと呼ばれています。

そんな彼ら機械研究部の合言葉といえば、「全力無意味、全力無謀、全力本気」

 

男子大学生ならではの、サークル活動への全力投球が見られます。
新入生勧誘活動、部活の大会(本作ではロボコン)、文化祭。そして、最終章では引退後に大学を訪れるシーンまで。

疾走感満点です。

でも、大ドンデン返しやまさかの展開があるような作品ではありません。
少し”度”が過ぎているものの、どこか自分があのとき「あぁ〜やったなぁ」と思い返せるような、そんな気持ちにさせてくれる作品です。

 

過ぎてしまってからは取り戻せない思い出。でも、思い返すことで胸が「ふっ」とするようなあの頃。

 

大学生の人には、このキケン部の彼らに負けないハチャメチャサークル活動を送ってほしいなと思います。きっと何年かたって思い返して、本当に良かったなと思えるものがそこに出来上がるはずです。

大学生を終えてしまった人は、日常の喧騒からひとつ離れて、本書を読んでふと昔に戻ってみて下さい。輝いていたあの頃が帰ってきます。

 

読み終えたあとの、有川さんのあとがきも必見です。

ざっくりまとめると

“男性はみんな心の中に「キケン」を持っている。それは女の子じゃ入れない領域。ちょっぴり羨ましく眺めていた自分がいます。”

 

大人になったあなたの心に、いまも「キケン」はありますか?

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